ネバネバ食品はカラダにいいイメージがありますね。そのなかでも「長芋」と「納豆」は人気がある2大ネバネバ食材です。
2020年2月18日放送【林修の今でしょ講座】は「長芋」VS「納豆」2大ネバネバ食材の頂上決戦。長芋は腸を強くし、免疫力を高め、風邪の予防になるようです。
この記事では「長芋」の驚きの栄養効果と、ネバネバ成分「レジスタントスターチ」の秘密をまとめました。
長芋の専門家:タムラ薬局 田村哲彦 先生
目次
長芋を食べると腸が元気になる
【林修の今でしょ講座】によると、腸には免疫細胞の70%集中しているようです。
さらに「腸は第2の脳」と言われています。その理由は、腸は脳とは別の神経回路で免疫細胞を働かせているからです。ですから腸が活発でないと、ウイルスを防御できません。
その腸を元気にする成分が、なんと長芋にたくさん入っているとのことでした。
参考 長芋を食べて便秘解消/レジスタントスターチの力とは?ブリリアント・カットちなみに、腸を元気にするため、長芋を食べると良いタイミングは夜です。腸内細菌は夜寝ている間に活動し、増殖するからです。
朝食よりも、夕食に長芋を食べるようにしましょう。
おすすめ長芋レシピ
【林修の今でしょ講座】の腸を強くするおすすめレシピは長芋のポテトサラダ。
- 長芋を茹でてほぐしマヨネーズをかける
レジスタントスターチは冷やすと増える性質があるので、冷たい料理であるポテトサラダでも、十分にレジスタントスターチを摂取できます。じゃがいもよりカロリーを抑えられるのも嬉しいですね。
レジスタントスターチの効果
レジスタントスターチとは消化されないデンプンのことです。消化されにくく直接大腸まで届くのが特徴です。
このレジスタントスターチが腸内細菌の餌になり、善玉菌を増やしてくれる働きがあります。
- 便秘解消
- 肥満の予防
- 血糖値の上昇を防ぐ
- 免疫力を高める
免疫力を高めれば、風邪やウイルスに強くなりますね。
長芋の摂取量目安は1日100gでOKだそうです。
レジスタントスターチは生の長芋がおすすめ
レジスタントスターチは他の食材にも含まれています。その中でなぜ長芋がおすすめなのでしょうか?
レジスタントスターチは熱に弱い!
ですから、生で食べる機会の多い長芋がおすすめなんですね。レジスタントスターチを十分に摂取するためには生で食べるのがよいとのことです。
レジスタントスターチをより効率よく摂取できる食べ方は短冊切り。長芋料理と言えばとろろが代表的ですが、とろろにするとレジスタントスターチが細かく分解され、腸に届きにくくなります。
レジスタントスターチの効果的な摂り方
それでも長芋のとろろが食べたい!という方は、長芋とろろにオリーブオイルを少し足すとよいようです。オリーブオイルに含まれるオレイン酸は胃や小腸で消化されにくく、大腸まで届くからです。
オリーブオイルを上手に使うと、より善玉菌が増えて、腸の働きを強くすることができます。
長芋に含まれるディオスコリンAの働き
長芋(山芋)には特有のタンパク質があります。その名はディオスコリンA。
例えば、インフルエンザは1回のくしゃみで100万個飛びます。1%でも1万個ですね。
しかしある実験によると、ディオスコリンAは約1分で体内のウイルスを破壊するとのこと(出典:弘前大学と青森環境保健センターによる研究)。
【やませながいもによる調査】によると、1週間に3回以上長芋を食べると、インフルエンザの発症率が44%減少したようです。
タムラ薬局・田村哲彦先生の説明で長芋のディオスコリンAには、驚異的な働きがあることが理解できました。
長芋のジオスゲニンは認知症対策に効果が期待
【林修の今でしょ講座】では、長芋のジオスゲニンは認知症対策にも効果が期待できると紹介しました。
認知症は発症するまでの間に、脳内に要因となる成分アミロイドβがたまっていきます。
長芋に含まれるジオスゲニンは、アルツハイマーの原因の1つであるアミロイドβを約50%減少させたという研究結果があるようです(富山大学 和漢医薬学総合研究所 東田千尋教授の研究より)。
【林修の今でしょ講座】では、マウスを使った実験によると、長芋のジオスゲニンを1日1回投与した場合、次のような効果があったと紹介されました。
- 脳内のアミロイドβを減少
- 脳の認知機能を正常に戻す
今後さらなる研究が期待されています。
まとめ
長芋はいま注目の食材ですね。風邪を引きやすいこの時期に、たくさん食べて腸を強め、免疫力を高めたいと思います。
参考 長芋を食べて便秘解消/レジスタントスターチの力とは?ブリリアント・カット