最近、ネット用語でよく耳にするのは「マウントを取る(とる)」ですね。なんとなく意味は想像できるのですが、実際にはどんな意味があるのでしょうか?そして、マウントを取る人の心理はどのようなものでしょうか?
この記事は、そんな疑問をお持ちの方に向けて書いています。
以下はTwitterで見かけた「マウントを取る(とる)」です。
側からみたら違いがわかりにくい部分もあるけど、全然違うから
マウント取るための行動 するのは目立ちたい人。
わからないなら口出しするなと思う。
口出しすると、目立ってしまう人を蹴落としてマウント取ろうとしてると思ってしまう。— グッピー@しおりんよりの箱推し (@namiemomoclo) November 16, 2018
マウントを取るための行動するのは目立ちたい人
昼休み中、社内の仲の良い人と楽しそうに話している時に仕事の話をいきなりふっかけてきて、マウントを取る上司。
性格面に非常に問題あり— れいそ てそ (@Reign_13_Ten) November 16, 2018
社内の仲の良い人と楽しそうに話している時に仕事の話をいきなりふっかけてきて、マウントを取る上司
目次
【マウントを取る(とる)】とはどういう意味?
【マウントを取る】その意味は?
相手よりも上の立ち位置を取り、相手に対して優位性を保つ・威圧的な態度を取ること
引用:大辞泉新語より
言い換えると「言葉や行動により、相手より優位に立ち、支配しようとすること」です。
由来は格闘技の「マウントポジション」?
「マウントを取る」の由来は、格闘技の「マウントポジション」と言われています。マウントポジションについては、以下のウィキペディアの記事をご参考ください。
グラウンドポジションの一種。上の選手が下の選手の胴体に正対し馬乗りになっている状態を指す。柔道における縦四方固の体勢。横四方固に比べると安定性には欠けるが、上の選手は両手が自由に使えるためグラウンドパンチを打ち込んだり、関節技や絞め技も仕掛けやすく、上の選手が圧倒的に有利なポジションである。打撃技のないブラジリアン柔術においてもこのポジションには大きなポイントが与えられており、チョークにも持っていけるので絶大な効力をもつ。基本的には縦四方固と変わらないが、相手と胸が密着しなくても完全に胴をまたいでいればマウントポジションは認められる。
引用:ウィキペディア
「マウントポジション」とは「仰向けの相手に馬乗りになった状態」を意味します。相手は身動きできないので、一方的に攻撃できます。その優位なポジションをおさえた時に「マウントポジションが取れた」と言います。
この格闘技の言葉「マウントポジション」が人間関係でも用いられるようになり、「マウントを取る」に発展したものと思われます。つまり「相手より優位に立ち、支配しようとすること」ですね。
次のように言い換えることもできますね。
- やり込めてくる
- 言い負かしてくる
- ねじ伏せてくる
- 見下してくる
あなたの周りに「言葉」を使って優位に立とうとする「口だけの人」がいますか?もしかしたら、言葉でマウントを取ってこようとしているのかもしれません。そんな人に対しては、とにかく行動を見てください。
上司や友人が「マウントを取る人」の場合
毎日会う上司や友人が「マウントを取ってくる人」の場合、憂うつな気持ちになります。
そんな時は、とにかく「相手に言わせておくこと」が大切。心理状態が不安定な人の言葉を真に受けて、自分を消耗させてはいけません。心の中で「うるせー」か「ハイハイ」と言ってみましょう。
・自分の心を制御して、「マウントを取ってくる人」を放っておくことは、確かに勇気が必要です。
・でも、相手の不安な心理状態は、「相手の課題」と割り切って、いつも自分の心を大切にし、守ることに力を使いましょう。
・「問題の課題を分ける」については「嫌われる勇気」にて詳しく説明されています。まだ読んだことがない方は、ぜひ一度、ご覧になってください。
「マウントを取る(とる)」はもともとネット用語
「マウントを取る」はもともと2チャンネルやネット掲示板で使われるネット用語でした。今でもTwitterやブログなどでも、よく使われています。リアルの人間関係でも使われることが増えてきました。
『大辞泉』が収録を検討している新語にも「マウントを取る(とる)」が選ばれています。これからはリアルの場でも、どんどん使われる場面が増えていきそうです。
「マウントを取る(とる)」の具体的な使い方は?
では、「マウントを取る」をどのように使えるでしょうか。
Twitterでの使い方ですね。参考になります。
「ブレブレじゃん」ってマウント取ってくるやついるけどさ…(Twitter引用)
よく友達がいる、彼女がいることでマウントを取ってくるヤツがいるが、そんなヤツはただの”ノイズ(雑音)”だと思え。
そんな雑音のせいで優しいお前が傷つく必要がない。
そんなクソみたいなヤツよりも将来大事にしたい友達や彼女を大事にしようぜ。#モテるヤツはモテようとしていない— 恋愛マスターKAKU@モテたいヤツ集合ォォォ (@lenaisushiriron) November 16, 2018
よく友達がいる、彼女がいることでマウントを取ってくるヤツがいるが、そんなヤツはただの”ノイズ(雑音)”だと思え。 そんな雑音のせいで優しいお前が傷つく必要がない。 そんなクソみたいなヤツよりも将来大事にしたい友達や彼女を大事にしようぜ。(Twitter引用)
行動や言葉を使って、アピールまたは自慢をし、自分より優位に立とうとして来た相手を、「マウントを取る人」と表現することができます
学校や仕事でこういう場面、結構あります。「自分が優位に立ちたい気持ち」がヒシヒシ伝わってきます。マウントを取ってくる人たちへの対処法はこちら。シンプルに1つです。
「マウントを取る(とる)」ポイントのまとめ
- 「マウントを取る(とる)」はもともとネット用語でした。
- 総合格闘技のマウントポジションが由来のようです。
- 意味は「言葉や行動により、相手より優位に立ち、支配しようとすること」。